furafla

ふらふらしている。

2014/12/22 [The New Age Ideology]-SHIBUYA LA MAMA

水槽感、とはなにか。
友人が、reading noteのライブは「水槽感がある」と称していたけれど、重い身体が音に合わせて勝手に動いていくから、繋がってゆらぎになる。それが水槽感、のひとつだと思ってます。

明けましておめでとうございます。
を、通り越して、寒中お見舞い申し上げます。
寒いねー!

さて早速ですが、昨年の年末ライブのことをちょびちょびと。遅すぎ。いつの話だ?ってかんじ。知ってる知ってる、許してぇ!


一緒に入ってくれた友人と、ライブ終わり一番に話したことが
「reading noteの曲は”あとちょっと欲しい”という隙間を綺麗に埋める」ということだった。
なんのしがらみもなく、なんのてらいもなく、好きだと思える曲を作ってくれるバンドは貴重であるということ。
センスだけ、ではないんだけど、センスが抜群に良いよねえ、という話も。
「センスがいい」ってすごい曖昧な、輪郭がハッキリしない、よくある褒め言葉で、まぁ言われたらなーんか嬉しいやつ。って感じですけども!
英語で五感の意味。転じて、美的感覚や感性のこと。
だそうで。われわれが特に推したいのは感性のところです。
デリケートかつプリミティブ、だったのが7+3=というアルバムだったのに対し、今回の新曲群はどれもこれもプリミティブかつセンシティブである印象。
とかいって!
英語使っとけばなんとかなる感強いですねやっぱり。
繊細かつ原始的だったのが、原始的かつ鋭敏になった感じ。
さ、最初からそう言え。

今回のセトリ、めっちゃよかったなー!
いつもいいんだけど。攻めてるセトリだった。
年内ラスト、やり切るぞ感ひしひしと伝わりました。

ということでセトリでござい。

お。メリクリです。

ど~~~しても年内に聴いておきたかった「呼吸」と「かくれんぼ」が初っ端からきてくれた喜びは筆舌に尽くしがたいものがあったし、普通に全開の笑顔だったなあ。
高揚感すさまじい。新曲って耳にとっても超新鮮だから、めちゃめちゃ聴き込んだ既存曲がくると安心感でホッとするけど、今のところ新曲たちはあまりにもみずみずしいので。
うわっ!!きた!!!って、構えてないと呑まれる部分が大きい。新曲の醍醐味ですねえ。ライブ行かなきゃ聴けない、その限定的なところも含めて。
前回の記事にも書きましたが「呼吸」はやっぱり日比谷野外音楽堂が似合う。具体的には、冬の夕方4時半~5時半の一時間あたりに、しんどいぐらいの寒さの中で聴きたい。でも冬の野音って、死ぬよなあ。どうしよう。夏ならば夕方6時半くらいで。
サビ「消えてしまうよ」のファルセットがおそろしく美しい。

呼吸→かくれんぼの流れの心地よさについて。
ハイアンドロウでいえばロウ続きの曲ではあるんだけど、徐々に徐々に盛り上がりを見せる曲展開が、二曲でひとつなぎみたくなるところなのかな。山なりになっているというか。

でね、かくれんぼ。死ぬほど好きです。毎度(♡▽☆)って素っ頓狂な顔になる。
なんかねー!やっぱりねー!自分のこと人間じゃないような、人間以下っぽい表現する歌詞が!めちゃくちゃ響く。
だって人語を操り、二本足で立ち、服を着ているというだけで人間のレッテル貼られるのに、それでも「自分はそうではない」「そうではなかった」むしろ「そうでありたい」と伝えてくるって、根が深い。
その根深さが原動力になっている曲の熱量って、計り知れないし。生きてるのしんどい、存在を認めてもらえなきゃ生きてるって言わない、そういう思いを全てのっけて曲にしてる。
って、私のような平々凡々とした人間からすれば、(これらは悪い意味ではなく)大変な必死さ…決死の覚悟っぷりで、だからこそ、胸を震わせるんだよなあ。
そんなに必死になれたことがあっただろうか。
否、ない。反語。
あと「首輪」というワードとは相反した切実な曲展開に、歌い上げが入るところが特にセクシーで、言葉を選ばないならエロいですね。言葉を選ばなさすぎ?

エクストラタイム→clap handsの流れはブチ上げ系ですね。
存在認めてもらいたいけどさー、認めてくれないって分かってっからさー、でも頑張ってんだからさー!口出してくんじゃねえよつべこべうるせえんだよ!でもこんなこと言ってるけど君たちのこと好きだから!マジで!でも言わせて、うるせえ!
……みたいな。
すごくいい。矛盾を矛盾とわかってて、それを蹴りつけるような歌は聴いてて気持ちいい。痒いところに手が届く。
この時、いつも以上にメンバーが煽りまくりで、もっとやったれ!煽りまくったれ!って気持ちになる。暴れる時は暴れて、落ち着く時は落ち着くっていう、その緩急はライブにとって命綱ってくらい大事だと思うので。
飽きさせないライブって、ほんとに創り上げるの大変だ。
readingはその点、飽きないし、飽きさせないよねー。創意工夫がなされてる。
「黙れおまえ」最高ですね。あと1000回聴きたい。

たゆたう終わりは、一年が終わるなぁ、としみじみ、しっかり、しっとり聴いていた。readingさんに出会ってからまだまだ日は浅く、ものすごーいにわかなんですが。
この音楽性と言う名のバンドに出会えた喜びは、なかなか計り知れません。

よい一年だったなぁ、よい締めくくりライブだったなぁ、と、年が明けてまるまる一ヶ月経った今頃改めて思うのでした。
今でも鮮明に覚えてるライブって、凄くないか。嬉しくないか、そんなの。


水槽感、今年も感じられるといい。感じられるでしょう。それがもう嬉しい。

本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。